この曲はネーメ・ヤルヴィ+N響が基本に刷り込まれちゃってて、ネーメ版と比べての感想。
ネーメ版はテンポ速めのぐいぐい推進力で、そのスピード感がパワーの奔流に感じられる。
ていうのが前提。
で、モントゥー+シカゴ響。これ、フランク交響曲の名盤とされてるらしいね。
第1楽章。
溌剌としてるなあ。若々しくて、瑞々しい。音色も澄んでて鮮やか、たっぷり絵具を含んだ筆でぐいぐい伸ばしていくみたいな快さ。
んで、なんか、凛々しいな。少年の騎士みたいな。きりっと凛々しいんだけど、無邪気な面影を残していて、伸び盛りの若木みたいなパワーを持ってる。
少年みたいな色気もある。
うねって巻くとこ、新緑の若木が葉と枝を伸ばしていくように、生き生きしてる。
緩急のキレがよくて、それもまた凛々しさ。
第2楽章。
うってかわってゆったりな楽章。気が逸って進みそうになりそうなところを抑える、みたいな感じがする。その、抑える感じも楽しむような。行きたい行きたい vs まだまだ抑えて、の間でウズウズする感じ。官能的よね〜。
あ、コールアングレわかった。なんか艶っぽいな。
リコーダーみたいな素朴感のあるフルート。
ボレロを経て以来、ホント楽器の音色が楽しい。
第3楽章。
無邪気に素直に、「わあーーい!」って駆け出すような感じ。リード離されたわんこみたい。
喜び感あるな。嬉しい!楽しい!大好き!な、素直な発露。
そんで、ネーメさん的な、でっかく巻く螺旋の奔流も感じる。
金管が若々しい。緑がかった金色。
循環形式の構造のきっちり感が、少年感だけじゃない、大人の巧みさというか職人ぽさを感じさせるし、おしゃれ感もあるし。
なんかこれ、すごいな。さすが名盤て言われるだけあるねえ。
バレンボイム版(これはこれで世界観)から来た人なんかは、フランク交響曲って、こんなに生き生きした曲だったんだ!って思うんじゃないかな。
ネーメ版と張るくらい好きだぞこれ。すごいすごい。
演奏時間は39:11。

🎵 曲名:交響曲ニ短調
✍️ 作曲家:セザール・フランク
🎼 指揮者:ピエール・モントゥー
🎺 オーケストラ:シカゴ交響楽団
💿音源:Spotify RCA Red Seal「Franck:Symphony in D Minor」1961年1月7日録音
🗓️鑑賞日時:2026/6/30
⭐ 好き度:★★★★★